山中潤一official

X'smap 虎とライオンと五人の男の山中潤一officialのレビュー・感想・評価

3.9
2004年12月25日夜9時に放送されたもののDVDをレンタルして見ました。

当時リアルタイムで見ていたように思います。
何から何までスペシャルなドラマなのに
当時はこれが普通で珍しくなかったように思います。

このDVDはメイキングがとにかく素晴らしい。
裏側もそうだけれど、
アクリル板に書くタイトルね。
三者三様ならぬ五者五様。

木村君は、サインを。
吾郎さんは、きちんと修正を。
草彅くんは、描く姿で個性を。
中居くんは、口に出すことと書くフォントのギャップ。
慎吾ちゃんは、ルールに則った上で自由に、つまり型破り。


それと特筆すべきは字幕ね。助かる。

物語としては、哲学入ってて
明確な目的や明確なメッセージや「意味」は無いです。

この頃からというわけじゃないけれど、
ずっと色々芸事を生業にする人らは、
孤独感ややりきれない何かを抱えて、でもこれが好きだから。
これじゃないと生きる意味が無いからというような感じで
やってきてる感じが伝わってくる。

それを一般的価値観と芸能人との価値観のはざまの葛藤を
なんとなく信号を出し続けたのがスマップだったのかな。

この当時から少しだけ垣間見えるのは、
スマップというか、ジャニーズなんだろうけれど
映像のどこかにわかる人にはわかるようなメッセージを残すような
風習というかしきたりというかそういうのがあるんでしょうね。

いやーアクリル板見ててめちゃ面白かったな。
スプレーの振り方まで全員違うんだもの。

めちゃくちゃ性格出るなーって思いながら
楽しく見れた。

媒体や機材の大きさが違うだけで、
当時からファンやこういうDVDだけで今でいうYoutubeみたいなことってやってきてたのね。

オウンドメディアを国民ひとりひとりが持っているのって
本当に強いな。それと、
インターネッツで時代が完全に変わったんだな。本当に。

分かっているけれど、
まだブラウン管と液晶テレビが混在する2004年ごろの映像を見て
そして、自分が今や制作側に携わっているからこそ
この映像制作の辛さとかがなんとなくわかる。

当時は、ただテレビから流れてくる違う世界の
まさか同じ国の人間がやっているという実感なんてなかったけれど
本当に芸能人っていて、出ている人ましてや主役だけが大切だなんて思っていた僕は本当に世間知らずもいいところだったように思う。

みんな主役だよなー
もうこの時には「世界に一つだけの花」もリリースされていたのか。

2004年僕は中学3年。
中学ラグビーの現役引退後、受験生活と恋に奔走。
当時の僕はこの辺でやっと自我が芽生え始めた。
懐かしいのに、まだ昨日のことのよう。