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インデペンデンス・デイ:リサージェンスのTorichockのレビュー・感想・評価

2.2
「Independence Day:Resurgence/インデペンデンス・デイ:リサージェンス」

エメリッヒの作るエメリッヒ映画に、色々文句を言ったって仕方ないのは重々承知で言わせてもらうけど、なんでこんなに面白くなかったんだろう。
20年ぶりに続編を公開する意味や意義の残り香さえしないし、20年ぶりに映る世界観の中で、何か新しいロジックや目新しいものがあった気さえしない。

ノれる・ノれないは個人それぞれだと思うけれど、こんなに観ながら、この映画の世界や登場人物の行き着く先がどうなろうが知ったこっちゃないと思いながら見てしまったのは久しぶりだ。
それがたとえSFでも、たとえ荒唐無稽でも、何か通じるものがあるから、映画ってものは面白いし感動するんじゃないの?
全然ダメだった。よその世界の、よその次元の作り話という感覚を拭えなかった。
ダシを入れ忘れた味噌汁みたいだった。
どれだけ味噌と醤油をぶちこんだところで、しょっぱくなるだけで味がないような。

それは僕のせい?
いやいや、映画そのものにも責任はあるだろう。

最後のモンスターは確かにアガッたけど、それまでのゲンナリさせっぷりからして、±0にはほど遠い出来。

去年「ジュラシック・ワールド」とか「クリード」とか「フォースの覚醒」とか、監督や製作陣のバトンタッチの中で、しっかりとエッセンスを抽出し、今の時代に続編をやる意味を持たせた作品を見なかったのか?
それこそ同監督が時間を空けて完成させた系列でいけば、「MAD MAX 怒りのデス・ロード」と比べて、恥ずかしく思わなかっただろうか?
こんな疑問さえ浮かんでしまう。

いいところなんて、マイカ・モンローが可愛くて、ゆっくりと後ろから付け回したくなるってくらい。

ソーの弟は、相変わらずパッとしないし...そのパッとしなさ、ジェイ・コートニーかよ。
20年前、僕にとって初めての親抜き・子供だけ洋画の体験が、「インデペンデンス・デイ」だった。
ウィル・スミス、カッコよかった。
思い入れだってちゃんとあるんだよ!





...と思って見直したら、20年前の作品も大したことなかったし、てかウィル・スミス好きじゃねぇ〜しっていうのが、この話のオチです。
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