rosechocolat

ヒメアノ〜ルのrosechocolatのレビュー・感想・評価

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)
4.7
予告の時点でとっても気になってた。この二面性って何なんだ?という疑問にきっちり答えてる。
タイトルロールが出る時点が、二面性の結界になっている辺り、相当練られている印象。震えたわここ。

初めはムロさんの狂気と、森田くんが結びつく?と予測するがそこじゃなかったですね。そんな単純ではなかった。過去からの恨みつらみの掘り返しが段々と雪だるま式に膨れ上がり、ついにはモンスターになる過程。

これは誰にでも起こりうること。本質は全く異なるはずの善人なのに、何時からか道を踏み外していったのかすら思い出せないのかも知れない。そんな、狂気に転ずる危うさは日常の中に存在する。そのことを惜しげもなく出し切った作品。森田くん、濱田くん、佐津川さん、みんな素晴らしかったよねー。もう1回観ようかしら。(13)
rosechocolat

rosechocolat