空白、ミッシングと見ており、吉田恵輔監督の作風がとても好きで過去作を見たくなり視聴
ほぼ事前情報は皆無状態で視聴し、結果的に大成功だったと思う
前半ののほほんとした、でもどこか不穏な空気を漂わせながらの、ともするとラブコメ的な作りから、ここでタイトルバック出すの??というある地点から一気に怒涛のバイオレンスの世界へようこそ…のこの作り秀逸過ぎませんか
引き込まれ方が異常でした
V6がド世代で森田剛さんには未だにアイドルイメージがあったのですが、完全に覆された
いや怖すぎるって……
躊躇のない銃殺と滅多刺し、バイオレンスに振り切っていた部分も大好物
↓以下ネタバレ含みます
何人殺していくんだろうという予想を遥かに超え、まだ殺すまだ殺す、それも全員残虐な方法で、の流れが個人的にとても好きでした
躊躇のない、普通ならこの人は撃たれないだろう、警察なら殺されないだろう、を全部裏切ってくるので最高に気持ち良かった
女性ならものすごく嫌悪感を抱くあのシーン(脱がしたら血が…のやつ)も逃げずに見せつけてくる演出は逆に好感が持てた
しかしこれだけではただのバイオレンス映画
この作品の真骨頂はラスト数分にあった
劇中森田の悲しい過去の背景がどんどん浮き彫りになって、実は優しい心の持ち主だったことが本当に最後の最後にわかる
車で暴走中に白い犬を散歩中の人を避けたのが不自然でなぜ?と思っていたらラスト数秒に答え合わせ
これには心底震えた
だって直前には何のためらいもなく男性の頭踏み潰していくような人だったのに…
そうか愛情をかけていたであろう過去に飼っていた白い犬がスイッチになって優しい森田に戻ったのか
遅すぎた何もかも
最後の岡田に話し掛ける高校生に戻ったような口調、血まみれで片足もちぎれた状態で連行されながら親しい友人に笑いかける笑顔…そのアンバランスさが全てを表しているようだった
とにかく森田剛さんの怪演に度肝抜かれました