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それでも、やっぱりパパが好き!のchakoのレビュー・感想・評価

4.2
1970年代後半のボストンに暮らすある家族
ママは仕事のためにニューヨークの大学院へ
残された躁鬱病を患うパパと二人の娘の新しい生活

監督ご自身の父親をモデルにした実話であり、製作総指揮には主演のマーク・ラファロやJ・J・エイブラムスも携わっているとから気になっていた作品。
コメディとヒューマンドラマのバランスが良く、とても心温まる家族の作品でした。

彼の良い所を伸ばそうと理解ある妻、そして何より二人の娘たちが本当に素直で優しい子たちで・・・
パパは部屋の片付けもろくに出来ないし、車の床は穴が空いてるし、友達と遊ぶ時にもいつもついて来るし、夜に突然いなくなってしまうこともある。決して"完璧なパパ"とは言えないし、鬱陶しく思う時もある。それでもパパはいつも沢山の愛情をくれるし、子供なりに理解してパパを支えようとしている。パパは不器用なだけ。
ラストシーン、振り向かないように必死にこらえる二人の姿にパパへの大きな愛を感じてたまらなく愛くるしくなりました。

主演のマーク・ラファロは個人的にはこれまで観た作品の中でも一番好きかもしれない
演技力はもちろんのこと、ヒッピーみたいなヒゲもじゃ顔のファーストカットからすでに心掴まれ、オールグリーンコーデにカメラをさげて猛ダッシュする姿とか、娘の学芸会の衣装作りのためにミシンと格闘する姿とか、捨てられた子犬みたいな目で娘を見送る姿とか、なんでこんなに可愛いんでしょう!
というかマークさん、年々可愛さ増してません?おじさんなのに。

マーク・ラファロファンには絶対おすすめしたい作品です!
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