傑作。この一言に尽きる。
今年1番の後悔かもしれない。なんでこの作品を劇場で観なかったんだろ。
間違いなく今年観た作品で1番感動した。
自分が初めて観たジェイク・ギレンホールの出演作品は「ナイトクローラー」で比較的新しいものだからあの時の衝撃は今でも覚えている。
狂気に満ちたあの表情には衝撃と同時に完全に引き込まれてしまった。
そんな魅力的なジェイク・ギレンホールの演技が今作もしっかり輝いていた。
「怒り」を力に変えるボクシングスタイが招いた妻の死。
そこから全てが狂い、ボクシング、家、そして愛する娘まで失ってしまう。
もー立ち上がれないくらいどん底に落とされた主人公:ビリーホープが娘に「嫌い。ママじゃなくてパパが死ねばよかった。」なんて辛い言葉を浴びせられても、愛する娘とともにまた暮らすため、亡き妻がずっと支え背中を押し続けてくれた「ボクシング」を取り戻すために、1から全てを始め直す姿には心打たれました。
トレーニングシーンテンポいいし、BGMもジェイク・ギレンホールのストイックさに合っていてとてもかっこよかった。
無駄にくどい事をせず、王道ストーリーだからこそこの作品はよかった！
最後の試合は言うことのない「最高」の1試合でした。
タイトルの「SOUTHPAW」もしっかりと意味をなしていて本当に文句なしの1作。
ラストのまとまり方も完璧な作品でした。
これから先何度でも観返したいです。
