Jun

64 ロクヨン 後編のJunのレビュー・感想・評価

64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)
3.1
結論を言ってしまうと期待値が高すぎた。原作小説は紛うことなき傑作であり、配役を見ても一流どころがずらり。これで外すことはないだろうと踏んでいたが、終盤に加えられた映画オリジナル要素が全てをぶち壊している。個人的に邦画に対して抱く悪い部分が、後から雪崩のように覆い被さってきた印象だ。

終盤の改変部分に関しては、原作者である横山秀夫氏が中々首を縦に振らず監督との間で何度も話し合いが持たれたと聞くが、ここは折れて欲しくなかった。オリジナルの部位は蛇足でしかない。

人に訊かれた場合、余計な改変もなく重厚な仕上がりを見せたNHKのドラマ版をオススメします。(これも主要キャストによる不祥事の影響で再放送等の機会が失われていそうだけれど…)
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