このレビューはネタバレを含みます
後編も続けて観た。
前編で涙は出し切ったようで後編は考えさせられた、かな。
64と同じ条件でまたも起きてしまった誘拐事件。同じ犯人なのか、手口を真似た犯人なのか、見入っているとあっという間にラストを迎えていた。
少しずつ伏線が回収されていき、この場面はそういうことだったのか、と少しずつはまっていく。
どうして殺してしまったのか、自分にも子どもがいるのに。
常識ではしてはいけないことと分かっていても、追い詰められた人間は何をしてしまうか分からない。
それでも、その人にも家族はいる。
娘の泣き声が一番やるせなかった。
そして、警察のミスとそれを隠そうとする体質が良くなかった。
そうでなければこんなに苦しむ人は生まれなかった。
窪田くんが一歩踏み出すための一言にはグッとくる。
大きなミスだった、でも彼一人のミスにしてはいけなかった。
そして、被害者家族の気持ちは辛いものでもあり、虚しいものでもある。きっと、経験しないと分からないものだと思う。
犯人の声、決して多くのことを話していなかったはず。それでも、10年以上たってもこいつだと見つけられたのは本当に執念が実った瞬間。
どの季節もどの日も電話帳を抱えてあの電話ボックスに向かう気持ちは理解せずに生きていければいいのに。
最後の電話は娘さんなんだよね?
少しの希望が持てた瞬間。