湯っ子

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクションの湯っ子のレビュー・感想・評価

-
舞台はアイスランド。「ヴィンランド・サガ」の主人公トルフィンのふるさとに、世界にただひとつのペニス博物館があるなんて!
「家畜も家族もいずれ死ぬ。だが、勝ち得た名声は永遠なりーオーディンの言葉」
そんなオープニングクレジットから始まる本作は、地味にウケを狙った邦題から受ける印象とはちょっと違うものなのかと思いきや、やっぱりタイトルそのものの珍しいチン…ではなく、珍しい人物コレクションだった。
博物館の館長さんは、元教師で家庭もあり、学術書?の翻訳をするなど、とても教養の深い知識人。もともとは趣味のコレクションが嵩じて博物館創立に至る。そんな館長さんが嬉しそうにいろんな動物のペニスについて語り、自ら手作りした木彫りのペニスグッズを、ウッキウキで頬擦りしちゃいそうな勢いで紹介する様子には笑った。
「これはクリスマス用のナイフとフォークだよ!」…この館長さんのことだから、本当にクリスマスでこれ使ったんだろうな〜。こんなお父さんを家族も普通に受け止めているのがまたおかしい。

やっぱり男性にとっては、戦士の剣みたいに誇りの象徴となるものなんだろうなぁ。だけど、誇りの象徴に振り回される様子は滑稽だ。トルフィンの父上トールズは「本当の戦士には剣などいらぬ」と言ってたよ〜。
湯っ子

湯っ子