暗数殺人を観てファンになったチョ・ジフンさんが出ていたので鑑賞。
ポスターの雰囲気とは全然違う内容でした。
なんて破滅的なお話…。
でも、引き込まれて心を揺さぶられるという自分が映画に求めているものを持っている作品で、とても良かったです。
中学時代に雪山で一緒に遭難しかかった事もある親友同士の3人の男性。
大人になり生き方は違うけど変わらず仲良く付き合っています。
ある時そのうちの1人が誰も傷つけずみんなが幸せになると考え、ある悪事を実行しようとするが思いがけない展開になり…というストーリー。
簡単に悪事を行う者、そんな人間の近しい者への愛や友情、良心やその者なりの正義が描かれます。
3人に色々な登場人物が絡み、複雑に展開して行きとても見応えがありました。
先が想像できる部分もあり作り話ぽさも無くはないですが、そういうベタさを感じさせないところは秀逸です。
チョ・ジフンさんはじめ3人を演じる俳優さんの演技が素晴らしいのですが、ミンスを演じた俳優さんの演技が特に良かったです。
仲の良い3人の中にもわだかまりあった事が明かされ、親友でもその間には誤解、不信、わからないところがあるという人間の複雑さを感じました。
そして、とても悲しい…。
だけど、作品としてはとても好きです…。