Finn

ブレンダンとケルズの秘密のFinnのレビュー・感想・評価

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)
4.2
「Song of the Sea」のトム・ムーア監督デビュー作!
アイルランドの国宝であり、世界で最も美しい本と言われる「ケルズの書」完成までを描いた作品。

手描きの2Dアニメーションというのが信じられないほどの躍動感と美しさ。アイルランドカラーの緑が鮮やかで、万華鏡とかステンドグラスのような光と色彩に目を奪われました。
時間の経過を、1画面を3分割して人物だけを左から右へ移動させることで表現してるのがすごいと思った。

悲しみとか恐れとか責任とか感情に支配されて周りの声が届かなくなってしまうと、大事な物を見失うっていうメッセージがSong of the Seaと共通しているなと感じた。
ケルズの書が無事に完成して、おじさんと分かり合えて気持ちのいいハッピーエンド!

アシュリンの歌声に癒されたし、身を挺してブレンダンを助けてくれた姿に、アイルランド人が妖精を「よき隣人」と呼ぶ理由がよく分かった気がする。

エンドロールで流れる音楽まで含めてアイルランドにどっぷり浸かれて、ケルズの書の歴史も垣間見れる素晴らしい作品です!
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