エアール

バリー・シール/アメリカをはめた男のエアールのレビュー・感想・評価

3.5
その人生たるや、映画以上ではないか、
だからこそこうも面白い。
民間航空会社の有能パイロット
→ CIAエージェント 偵察担当
→ 銃器、麻薬の運び人
としっちゃかめっちゃかな転職と兼業をして荒稼ぎ、実在した男 バリー・シールの半生にスポットが当たっております。

ホワイトハウスやCIAから仕事をもらいつつも
メデジン・カルテルを創設、後に億万長者となり麻薬王の異名で名を馳せるパブロ・エスコバルらとも接触し麻薬の密輸に手を染める。
人生一度きりですからね、やれるのならとことんまでやってもらいましょう 笑

ダグ・リーマン監督×トム・クルーズの再タッグとなる本作。
バリーに接触するCIAエージェント シェイファーにはドーナル・グリーソン
ーーにしても近年での活躍には目覚しいものがありますよね〜、
ブロンドについつい目が引き寄せられちゃうバリーの美しい妻 ルーシーをサラ・ライトが演じております。


きっかけはCIAという響きと金欲しさであった。
無二のその腕と輝かしい経歴を買われシェイファーからの引き抜きのお声、
偵察担当としてお見事な写真を次々と撮影していくも、
満たされることはなく欲は留まることを知らない
ーールーシーから
生活を維持するのにもっとお金が必要、と言われたこともありますけどね

コロンビアでパブロらと接触したのを契機により稼げるビジネスへと、
荒稼ぎと違法行為、
金を使いきれませんと、ルイジアナからアーカンソーに移ってからは
銀行やら、雑貨店やらをバンバン建てて一部地域の活性化に大貢献、
複数事業の経営者にもなり、
武器運び、後のニカラグア事件に繋がる軍事行動なんかにもちゃっかり関わっていきますと。
まあ結局は天秤となりあのラストを迎えることになるのですがね 笑
相手が悪すぎました。

FBI、DEA、ATF、州警察、麻薬王、と
追われる相手に生きた心地がしないだろうに 笑
悪なのか、単なるお調子者なのか、
こういうおとぼけキャラのトムを通じてみえる刺激的過ぎる日々をご堪能ください。
エアール

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