このレビューはネタバレを含みます
トムのパイロット制服姿は久しぶり。
今回の役どころは不真面目なパイロット。
始まりは機体をガタガタ揺らせて安心して静かに乗ってる乗客をびっくりさせておいて、「失礼しました〜乱気流でした〜」なんてイタズラで退屈を持て余してる男w
そして、航空会社で務める傍らで葉巻の密輸の小遣い稼ぎしています・・。
そんなバリーに目をつけたのがCIA。
突然のスカウト。
米ソ冷戦時代の真っ只中。
自由主義vs.共産主義。
共産主義が拡大しつつある中南米の写真を撮るという聞こえは簡単な偵察任務を小遣い稼ぎの口止めとして命じられる。
航空会社を辞めて仕事をこなしていたバリーに、今度はコロンビア麻薬王が目をつける。
流れで麻薬の運び屋も引き受ける。
楽しくない内容なんだけど演じてるのが彼だから爽やかな笑顔と茶目っ気のある表情で、こちらも楽しくなるのがトムマジックです。
お気に入りのシーンがありまして。
1人で飛行機にブツを運び入れ、飛び立ち、自動操縦に切り替え、示し合わせた場所に後部の穴からブツを落とし渡す。終わると洗剤とブラシを使って掃除まで‼︎
楽しそうーーw
これも実際にしてたなら器用な人ですよねーwどうなんだろう。
見てる限り実にノープラン。
流されるまま。
適当だし危ない橋を渡ってるバリーなのに家族がいてます。
こんなタイプって家族を蔑ろにしがちの人が多いと思うのだけどバリーはそこは違うようで。
勿論、自分自身も自由に使えるお金が欲しいのだろうけど、家族の為に沢山稼がなければ‼︎と 彼なりの方法で大黒柱を勤めてたように思うし奥さんも愛してたんだと思う。
妻と子供達を大事にしてるところは随所に描かれています。
これだけ派手にやらかしているのに、よく捕まらないわ‼︎
嘘でしょうー
と、感じだした頃
突然に捕まり拘束される。
この時の歯がないトム画像は貴重www
CIAの力で出てこれたけど、見返りに銃まで密輸することに。
もうここまでハマると抜けようがないね。
CIAと麻薬組織を掛け持ちして1人では手が回らなくなってきたバリーは、人を雇い入れ密輸機は5機に。
お金はどんどん入ってきて絶好調。
家の中も倉庫も牧場の藁の下にも札束だらけ。
奥さんは最初はホクホク
サルーン‼︎🍷
だけど
そのうちにうんざりしてきて
「家が札束だらけで邪魔よ!」
「片付けて‼︎」
私も言ってみたい笑
いつしか街の建物や銀行は全てバリーの名前のものばかり。
バリーは住民から名士ような扱い。
ところが、義弟が登場してきた頃から暗雲が広がります。
CIAの仕事を非公式で雇われていたバリーはあっさり切り捨てられてしまう。
前々からFBI、DEA、あちこちから目をつけられていて今度こそ窮地に立たされる。
救い出したのはホワイトハウス。
もちろん利用価値があるからですが・・。
びっくりです。
嘘みたいな実話でした。
どうかこのまま逃げ切ってと思ったけど
強運はいつか尽きる・・。
家族は守ったところに彼の純粋さを感じました。
CIAの仕事を引き受けなければ、ケチな小遣い稼ぎをしながらも航空会社で勤めて家族と一緒に入られたかもしれないのに・・。
バリーにとってシェイファーが1番の悪いやつ。
でも、そもそも葉巻の密輸なんてしてなかったらそんな人たちに目をつけられなかったのに。
やはり自分の巻いた種やね・・。
驚きの実話でした。