Hiroe

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのHiroeのレビュー・感想・評価

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ちょうど「顔のないヒトラーたち」に繋がる物語。今では信じがたいけれども、この時代は絶滅収容所なんて作り話と言われていたとか。そういう意味で、誰もがそれがあったことを知るきっかけとなったアイヒマンの裁判は、一連のユダヤ人問題にとって大きな転換点だったのかもしれません。この映画は、その裁判を撮った撮影陣のお話ですが、どうやって許可を得たとか撮影したとかいう話よりも、アイヒマンはただの人間だ、誰もがああなる可能性があるというところに重点が置かれていました。それは撮影監督として雇われたレオ・フルヴィッツ自身の、レッド・パージの時代に共産主義者として干された経験が強く影響していたのかもしれません。
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