ナチス戦犯アイヒマン裁判の放送裏に迫る、実録ジャーナリズム映画!さすが「アウシュビッツ解放70周年」映画とあって濃厚でした、鳥肌
「隠し撮り」によって撮られた世紀の裁判、その中継に至るまでの道筋、テレビマンたちの葛藤、当時そのままの熱量が見事に焼き付けられてますね
映像そのもので人の心に訴えかけようとした映画の中のプロデューサー同様、この映画自体も映像によって観る者にダイレクトに訴えかけてくるんですよね
特に、佳境に入った裁判を描く、終盤の重み
表情を変えないアイヒマン
否定を続けるアイヒマン
彼の素顔を、人間性を、ほんの少しも捉えられない苛立ち
世紀の大量虐殺の全貌を、生存者の証言、そして証拠映像などで暴きながら、歴史を忘れてしまえば私たちは誰でもファシストになり、アイヒマンになり得るという、自分たちの歴史に対する責任と、同じ過ちを決して繰り返さないための警鐘が刻み付けられています
映像が持つ影響力
それが故の、報道の存在意義
テレビマンたちのドラマと共に、そういう部分も熱かった♩
是非とも『ハンナアーレント』とご一緒に!