ごん0811

ラ・ラ・ランドのごん0811のネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます


アカデミー賞で、最多14部門ノミネートされた映画。

アカデミー賞では、監督賞、主演女優賞、撮影賞、作曲賞、美術賞、歌曲賞を受賞しています。作品賞は、発表者が間違えて「ラ・ラ・ランド」と発表し喜ぶ一同でしたが、本当は「ムーンライト」だったという、吉本新喜劇ならズッコケるオチ。

主演は、エマ・ストーン、ライアン・ゴズリング。監督は「セッション」のデミアン・チャゼル。

女優を目指すミアと、プロのジャズピアニストを目指すセバスチャンの夢と挫折とロマンスの映画。そして、ミュージカル映画!

冒頭のシーンで、高速道路で大渋滞!そんな中で一人の女性が突然歌い始めます!そして、なぜか、周りのドライバーがハモったり、歌詞の続きを歌ったり、手拍子したり、おまけにトラックの荷台から楽器登場!こんなことあるわけないじゃん!と鼻で笑ってしまう、この演出!これだから、ミュージカルはよぉー、、。


ただ、他のミュージカルと違うのは、こんなことあるわけないじゃん!を前提に作られているんです。実は、この映画タイトルは、現実から遊離した精神状態という意味!つまり、ミュージカルシーンは誰かの妄想で、普通に話しているシーンが現実というわけです。

はっきり言って、ミュージカルシーン以外、特に後半が退屈です。辛い現実シーンが延々続き、話が突然ぶった切られて、3ヶ月後のシーンみたいな、よくわからない感じに。

アカデミー賞に詳しい人なら、わかるんですが、作品賞と脚本賞を受賞してないんですね。
ということは、演出は良いけど、中身はね、、、ということ。

最後のミュージカルシーンの畳み掛けがキツい!映画の途中で帰る人、何人かいたなあ。

ただ、演奏シーンは迫力ありますし、エマ・ストーンの歌声や、ライアン・ゴズリングが実際に演奏しているピアノとか素晴らしいです!監督の前の映画「セッション」も、プロドラマーの話でしたから、演奏シーンは凄い!

個人的に映画ファンとして嬉しいのは、名作へのオマージュですね。「カサブランカ」とか「理由なき反抗」、あと一瞬「それ!『雨に唄えば』だ!」っていうシーンがあったり。「理由なき反抗」に関しては、映画のシーンが流れるし、映画の舞台になった天文台に行ったりする。

「理由なき反抗」は、最近観たばかりだし。ジェームス・ディーンが「理由なき反抗」の主役に選ばれるまでのストーリーの映画「ディーン 君がいた瞬間」も観たばかりだし。

そういう細かい演出や、演奏シーンは好きだけど、ストーリーが少し残念な映画でした。
でも、少しジャズに興味持ったなあ。
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