minami

ラ・ラ・ランドのminamiのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

語弊を恐れずに言えば、後味が悪い映画。魂の隅っこを思いっきり突き刺されたような感覚に陥った。

本当はビターな作品だということを、(ポスターや予告から)事前にわかっていれば、こんな裏切られた気持ちにはならなかったはず。
ポジティブなエネルギーが全力に表現されたオープニング時の清々しさは、映画を観終わった後には、殆ど残っていないような感じ。それが、この映画を好きになった理由の1つ。

夢を追うこと、誰かとその夢を共有したり、誰かに背中を押してもらうこと、そして夢を手に入れることは、悪いことじゃない。でも、だからと言って、私たちは「全て」を手に入れることはできないのかもしれない。だからこそ、人生は美しい瞬間を、より美しく描き出すことができる。本作が強く表現していた生きることの切なさや残酷さを忘れてしまえば、そのとき在る「現在」の輝きを感じられなくなってしまう。

26歳、最後に劇場で観た映画がラランドでよかった。
minami

minami