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ラ・ラ・ランドのcreampuffのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

今まで観た映画の中で、1番好きだと胸を張って言える映画です。

私は芸術に位置する分野で仕事をしています。だからこそ、余計にミアとセブの人生に感情移入をして鑑賞できました。

臨場感あるカメラワークや、服の色や照明の色など色彩も魅力的な映画ですね。

ですがこの映画の1番の見どころは、ラストの回想シーンだと思います。何度見ても涙なしには見れません。
デイミアン・チャゼル監督の感情をしっかりと追う演出がとても好きです。
再会するという事実を映すだけでも成り立つものを、「もしこうだったら」という世界線をこれでもかと悲しく、そして儚く美しく描かれていました。
どこで間違えたんだろう、どうしたら2人は一緒になれて、お互いの夢を叶えられたんだろう。別れを経験した人なら、考えずにはいられないことです。
今となってはどうすることもできなくて、二度と選び直せない、見ることのできない世界だからこそ完璧で美しい。それを涙するほどの映像で見せられたのは初めてです。

ミアとセブのように夢を叶えられた訳でも、誰かと添い遂げた訳でもありませんが、私の人生に色濃く影響した映画です。

初期はエマ・ストーンではなく、エマ・ワトソンにオファーしていたそうですね。スケジュールの都合上残念ながらお断りしてしまったようですが、私が思うにはエマ・ストーンとライアン・ゴズリングだからこそこれ程までに好きになれた気がしています。

これからの人生で、また何度も見返すことでしょう。そしてその度に泣くのだと思います。何歳になってもずっと見ていたい映画です。

この映画を一緒に見てアッサリと「ハッピーエンドだね」と言った彼と、泣きながら「こうなるしかなかったかもしれないけど、悲しい」と言った私はその後色々あって別れました。
今はララランドが大好きな方とお付き合いをしています。映画の好みや他の趣味も殆ど違いますが、ララランドが好きという一点はとても印象的でした。
この映画は、恋愛や夢に対しての価値観や感性を知るひとつの指標になるかもしれません笑
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