しゅん

ラ・ラ・ランドのしゅんのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
一言で言うと最高!!!

主演はライアン・ゴズリングとアメイジングスパイダーマンシリーズでヒロインを演じ、今作でアカデミー最優秀主演女優賞を獲得したエマ・ストーン。監督は前作『セッション』で31歳という若さでありながら天才と評価され、今作で史上No.1の若さでアカデミー最優秀監督賞を獲ったデイミアン・チャゼル監督。
この映画はミュージカル映画だが、開始5分でミュージカル演出としては最大の山場が来る。様々な国籍、様々な人種、様々な車種、様々な色の服装の人達がLA名物のハイウェイで歌い、踊るシーンは音楽に国境はないと思わせると共にそこで一気に映画という名の『歌劇』に引き込まれた。内容に関しては捻りは一切なく、シンプルなので賛否両論あるが、ミュージカル映画にそれを求める必要は個人的にはないと思っている。『セッション』もそうだが、監督の伝えたいことが分かりやすく、『人生に悩んでいる人に勇気を与えてくれる、ただ現実辛いことの方が多いし上手くいかないことも世の中にはたくさんある、その中でもがき続けるしかない』というメッセージ性が強く表れており、実際観る人によってはグッドエンディングではないかもしれない。ただ、ラスト10分には誰もが持っている『夢』を映画ならではの映像で描いていて、感動的な演出になっている。
また今作はアカデミー最優秀美術賞とアカデミー最優秀撮影賞も撮っており、スクリーンに映る全ての背景がロマンチックであり、歌・演奏・踊りに躍動感が出ている演出が多いのも見所の1つ。個人的にはアカデミー最優秀衣装デザイン賞を獲ってもいいんじゃないかと思うくらい、衣装もカラフルで綺麗だったのでそこも見所の1つ。
と、見所を言っていくときりがないくらい完璧な作品だが、1つ悪いところを上げるとすればライアン・ゴズリングの歌は上手くない。よくミュージカル映画の主演出来たなぁと思ってしまった。『レ・ミゼラブル』のヒュー・ジャックマンの方がよっぽど上手い。とはいえ素晴らしい作品であることに間違いはない。
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