実話がベースで映画化されるくらいなので、驚きと感動は必ずあると言って良い。
実話ベース映画はだいたいそう。
サルーは何歳で迷子になったんだろう。
4.5歳かなぁ。
自分の村の名前も曖昧だった。
さらには、自分の名前さえも。
けれど、現実を捉えて、その名に負けぬ勇気ある行動で生き抜いた。
運は最高に良かったと思うけど、その前に自分の判断と行動がなかったら、掴めなかった幸運だ。
育ての母の人類愛とも言える壮大な愛に包まれて、賢く思慮深い大人に育ったサルー。
実の母親を探すことが、裏切りになるのではないかという葛藤。
そして、それを完全に許容する養母と養父。
インドでの子供の失踪(=人身売買)の闇と、国際養子縁組という血の繋がりを超えた光。
どちらの現実も教えてくれるこの映画。
何も考えられずには入られません。
ニコールキッドマンの慈しみの溢れる微笑みが、良かった。
サルー役の子役は最高に良かった。
良い映画でした。