achako

LION ライオン 25年目のただいまのachakoのレビュー・感想・評価

4.6
実話という事とGoogle Earthで故郷を探すということのみが前情報であった

インドの貧困家庭で育った兄弟が
母(家計)を助けるために取った行動が全てを狂わせた…

主人公のサルーは兄とはぐれ5歳で迷子になり
その後里親に引き取られる
25年間一度も母親や兄のことは忘れた事は無いが
愛情いっぱいに育ててくれた里親に本音を言えないサルーの優しさが逆に観ていて辛かった

パソコンの普及により良い面・悪い面も両方あると思うけど
今作に関してはGoogle Earthでの情報とサルーの
記憶が一致した奇跡とも言える出来事だったと思う

実の母親に会えた時はとても感動したが
何時も一緒に行動していた兄に
一番会いたかったんだろうなぁ…
と思うととても悲しかったです

兄弟との思い出って幼少期の頃の記憶が一番強固に脳裏に焼き付いていますよね…

何より里親の"恵まれない子を引き取る"という想いは素晴らしかったし
そういう支援にもっと国は力を入れるべきじゃないのかなぁと思いました

心が温まる素敵な作品でした
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