貝

マネー・ショート 華麗なる大逆転の貝のレビュー・感想・評価

3.5
クリスチャン・ベイルがアメリカン・サイコの時の狂気と被りかけてまじで苦手になりそうなくらい、メンタルの保ち方がこわい。狂気の天才。

経済の話と業界用語頻出でめまい起こしそうだったけど、親切な解説とユーモアを交えながらの進行で何とか乗り切れた。不良債権?サブプライム?WHAT ARE YOU SAYING?くらいのとこから始まってるのでこの映画は親切。でも復習は必要で流し見は時間の無駄。
最終的に偉い人の尻拭いをさせられ、路頭に迷い、非難されるのは、善良な一般の人だよってところをシリアスに描いていて良かった。CDSの穴を見つけて大逆転!丸儲け!いえーい!ってならない。あくまでも私たち普通の観客に向けたメッセージだった。『ウルフ・オブ〜』と合わせて見て、ペニー株やサブプライムで一般人が常に喰い物にされる現実があって辛くなる。全然自分には関係なかったことが、結果的に弱者のせいにされちゃうような社会がおぞましくて吐き気がした。

マーク(スティーヴ・カレル)が自殺してしまっていないかソワソワしたけど、穏やかな性格を取り戻したようで安心した。
貝