このタイトルでポスターのど真ん中に配置されてる主演俳優が別に海賊じゃない状態でスタートすることってあるんだ。原題は「海へ行った山賊」ってサブタイが付く。つまり彼は… 山賊です。そしてチーム山賊、全然海に辿り着いてくれない。海を目指して勢いよく走り出したと思えばなんか山頂に立ち大パノラマを見渡すイカしたカットが入るし、海に辿り着いたら辿り着いたで勝手にアトラクションを生み出して世界最速の船になってるし、お元気でよろしい。そしてまたすぐ陸に戻ってくる。とにかく海と陸を行ったり来たりする。行ったり来たりの間には人間流しそうめんも見れるし、炎の八艘飛びも見れます。船長とお頭のメロはあなたたちの間に… 本当にメロる要素、あったかな? お頭がセクハラともとれん行為を働いただけでは… いやまあ… 命は救ったりしたが… などとやや複雑に思いつつも偶然結んだ絆がみんなも一緒にこの先もつながり続ける珍しいエンディングにニッコリ だいたいこういうのって「サンは森で、私はタタラ場で暮らそう」エンドになるので。男性の方が女性の操る船に乗り込み着いていく形になるのも好きかも。海賊山賊というと一般的に考えてある種の違法な略奪を生業に生きている者たちの話だがその彼らが弱い者の側に立ち最後は王に向かって国とは王とはどうあるべきかを説くところに着地するのはああ韓国映画だな、という感じでおもしろかった