ゆみモン

二重生活のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

二重生活(2016年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

小池真理子の小説が原作だが、修士論文のために他人を尾行する…なんて考えられない。そもそも素人の尾行なんて、すぐにバレてしまうだろうし。
哲学のことはよくわからないが、「理由のない尾行」で何かが論じられるとは思えない。
主人公の白石珠(門脇麦)は、”尾行しているうちに、自分の奥の空っぽの部分が埋まる気がした“とか言っていたが、それもよくわからない。
そもそもその設定に納得出来ないのだが、尾行をしている白石の緊張感は不思議に伝わってくる。カメラワークのせいか、自分が尾行をしているような気がしてくる。
時折挿入される防犯カメラからの映像もいい。

篠原教授(リリー・フランキー)の妻が、死期が近い母を安心させるための代行業者だったというのは、全く意外だった。

何を伝えたいのか私には良くわからなかったが、キャストの演技は全体的に良かった。