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二重生活のBmのレビュー・感想・評価

二重生活(2016年製作の映画)
2.0
哲学科の大学院生が論文のために、面識のない人の尾行を始め、徐々にのめり込んで自分の生活にも影響を及ぼしていく。

主人公の尾行への動機が薄く、中盤で語られる自分の過去と絡めた理由づけも唐突な感じでもやっとする。院生のわりには持論を否定されてもただ泣くだけ、論文も小学生の感想文のように見えるので、これで院生やってるの?というのが先立ってしまい、まったくのめり込めなかった。
もっと哲学の話題に振り切るとか、他人のスキャンダラスな生活を盗み見るイケナイ悦びに罪悪感を感じるとか、あったのでは。

いかにも哲学的な感じがする語りが入って奥深さを醸し出してくるものの、特に考えさせられたりすることはなかった。
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