このレビューはネタバレを含みます
「尾行は面白かった。」
「石坂さんを尾行して
自分のからっぽの部分が
埋まってくる感覚があったんです。」
・・・人間の醜い真実を突き付けてくる珠の言葉。
マスコミが倫理観を失い対象の人や
会社や組織の印象操作
悪意ある報道を繰り返し
暴走し続けている現実や
誰かが悪意ある笑顔を浮かべてながら
口にした小さな噂話が
事実と少しづつ形を変えて
一気に拡散されてしまう現実があるのは
また、それがいつになっても無くならないのは
個人個人の中にそれを求め楽しみ快感に思う
クソみたいな心が備わっているという
認めたくないけど確かな証拠なんだろう。
メディア✧ネット✧学校✧会社✧LINEの中✧
目の前を通り過ぎてゆく誰かをぼーっと眺め
あの人は幸せなのかな・・・
疲れ果てた後ろ姿に
あの人も何かを抱えて生きてるのかなと
悪意無く理由もなく想いを馳せるのは
なんの問題もないけれど
理由あって人の人生に踏み込み過ぎたり
頻繁に覗き見ることはやはり優しいことではない。
秘密基地は大人になっても必要なんだ。
満足しない自分。
孤独な自分。
不完全な自分がいるとしたら
満足しない彼
孤独な彼
不完全な彼が居てもおかしくはない。
秘密を互いに探ろうとしない
見てみぬふりする優しさも
多少は持っていないと
私達は上手くやっていけない。
こういう作品も昔の自分なら
興味深く観れたような気もするけれど
最近なんか受けつけなくなってきたな。
そういう時期なのか
そういう状況なのか
そういう年なのか・・・
なにも変わってないようで
変わってるもんだな。