このレビューはネタバレを含みます
後味はよくないけれど、こういうちょっとダークな雰囲気の映画も気になっていたから観てみた。観た直後の殴り書き。
人間誰しも満たされない、嘘偽りのないまっすぐの愛を受けている人など誰もいないという言葉が印象的。そんなことない!と否定したくなるけれど。
みんな人との関係性や環境によってどのように振る舞うかは当然変わってくるわけで、それが無意識にせよ演じているにせよ、人間皆二重だったり多重だったりするよな〜と思った。尾行することで他人になって、自己と他者の間を錯綜するっていうのは面白かったし、手法は尾行じゃないかもしれないけどそういう研究を実際にやっている人もいそう。原作とソフィ・カルの本を読んでみたくなった。
あとは表現の方法としてあくまでも観察するだけの珠の視点で対象者が映されているのが面白かった。度々出てくる監視カメラとか管理人とか色々な解釈のしがいがありそう。2、3回観るとまた違った感想を抱く気がする。
あとはリリーフランキーの大学教授感がすごい。笑