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東京無国籍少女のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

東京無国籍少女(2015年製作の映画)
4.0
芸術系の女子校。創作活動に取り組む女子生徒たち。
かつて天才芸術家と持て囃された藍(清野菜名)は、事故で怪我を負った時の影響で、心に傷を抱えてしまい、今では眠ることもできず授業もドロップアウトし、誰ともまともに交わることができなくなっていた。
再び広告塔として利用するため全てを黙認し、決して専門病院に入院させない学園の上層部。そんな特別扱いされる彼女を苦々しく思う担任。嫉妬を募らせる同級生たち。
教室やトイレで繰り返されるイジメや嫌がらせ。孤立し、心やすまる場所のない日々の中、
彼女は、創作に没頭する。群発する地震。響く大量の鳥の羽音。校内で流れ続けるクラシック。
ここは何かがおかしい。
何かが微妙にズレている日々は、衝撃的なラストに向けて加速していく。

前半部分は、閉鎖的な女子校での白昼夢のような展開は意味ありげなセリフばかりだけど、不眠や頭痛で苦しむ藍に保険医(りりぃ)が言う「心が戻らないと体は良くならない」や謎の美少女が藍に言う「お前はなぜここにいる」など一応伏線はめぐらされているので、クライマックスのラスト15分の藍が敵の一部隊を相手に銃剣付き軍用ライフルでコマンドサンボや近接格闘射撃術を駆使して一掃する園村健介アクション指導によるミリタリーアクションというメインディッシュご馳走だけが楽しいB級ガールズアクション映画。
「お前はなぜここにいる?」

スコア4の構成、前半1クライマックスのアクション3。
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