紅梅シュプレヒコール

神の一手の紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

神の一手(2014年製作の映画)
4.0
ヤクザとの賭け碁に敗北したために兄の命を奪われた主人公テソクが復讐を誓い、相手を一手づつ追い詰めていく姿を描いたアクション囲碁エンターテイメント映画

賭け碁を主軸に置き、そこにバイオレンスなアクション要素を加えた外連味溢れる一作

今作が私にハマったのは、柴田ヨクサル先生の「ハチワンダイバー」が大好きなせいであることはまず間違いない

頭脳勝負であるが故に動的な面白さが弱いボードゲームに盤外の暴力を同居させることでカバーする発想が堪らない

個人的には「ハチワンダイバー」くらい吹っ切った展開も期待していたが、今作は全体的にシリアスな作品になっているので、差別化ができ、これはこれで良かったかもしれない(以前に続編の「鬼手」を先に観てしまっていたのだが、こちらの方がとんでもバトルが観れた気がする)

物語はよくある復讐物ではあるが、個性的なキャラクターと勢いのある物語展開で最後まで退屈感なく観る事ができる秀作