このレビューはネタバレを含みます
①母子家庭で育った中学生の妹が自殺した原因を、ミステリアスに解明していく物語
「イジメと自殺」という重い題材を、時にコミカルに、時に優しく描いているので、観ていて暗い気持ちにならず、個々が前向きに進んで行くラストも清々しい。『 ソロモンの偽証 』にテイストが似ているかな。
②結局、チョンジが自殺した最大の理由は、「あの娘は誰か死なないと分からない」イジメっ娘の“せい”ではなく、“為”なのか?
姉が、精神的に追い込まれたイジメっ娘に対してかけた言葉が心に残る。
「チョンジのせいにされたくないからあなたを守るの」
③映画としては非常に良くできているけど・・ダメなんだよね、自殺を美化したら!
自殺に関しての松本人志の持論
「いろいろ自殺するニュースを扱うやんか。学校が悪い。親が悪い。いじめで自殺するのはいじめっ子が悪い。もちろん全部そうなんですけど……最終的に言ってほしいのは、【一番悪いのは自殺すること】やと思う。それを意外と言わないから」
「何の解決にもならへんし、いろんな人にすごく悲しい思いをさすんやでというのを、もっと(報道では)言ってほしい」
同感!
2016/4/9 DVD