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探検隊の栄光のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

探検隊の栄光(2015年製作の映画)
4.0
落ち目の俳優・杉崎(藤原竜也)は、俳優人生を賭けて新境地に挑むことを決意。伝説の未確認生物(UMA)“ヤーガ”を求め、秘境の地を探検するというテレビ番組の隊長に挑戦する。
番組がオモシロければ何でもありのプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、大雑把に進めていくディレクター(小澤征悦)、職人気質のカメラマン(田中要次)、UMAオタクの音声・照明(川村陽介)、バラエティ番組をバカにするAD(佐野ひなこ)、テキトーな現地通訳(岡安章介)らの番組スタッフと行動を共にする杉崎であったが、チームワークはバラバラ、撮影も行き当たりばったりでなかなかまとまらない。
だがいつしか隊長の自覚が芽生え出した杉崎は、番組作りに真剣に挑んでいくのだった。
だがいよいよヤーガがいるという洞窟で探検隊が、反政府軍と遭遇したことから事態は予想外な方向に走り出す。
皆さんは、80年代に水曜スペシャルなどで放映された「川口浩探検隊」などのフェイクアドベンチャードキュメンタリーバラエティー番組などをご覧になったことはあるだろうか?
この映画は、80年代に作られたフェイクアドベンチャードキュメンタリーバラエティー番組の制作現場を舞台にしたコメディ映画。
台本なし、ヤラセや仕込み面白くなれば何でもありなフェイクアドベンチャードキュメンタリーバラエティー番組の撮影現場で、「どーんといきましょう!」と勢い任せなプロデューサーなど個性的なスタッフや成り行きや即興で強引に成立させる撮影のやり方に戸惑いながらバラエティー番組作りにはまって反政府軍まで巻き込んでいく杉崎たちのてんやわんやしながら番組作りしていく展開は、「ナレーションで強引に雰囲気作り」「アクシデントを生かせ」などバラエティー番組作りのあるあるが満載だし、「川口浩探検隊」のオマージュがちりばめられていて見たことがある人は大笑い出来るはず。
一見茶番劇に見えても、真剣にバカをやる杉崎たちに、大笑いしながらスカッとするコメディ映画。
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