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ザ・アウトローの一人旅のレビュー・感想・評価

ザ・アウトロー(2018年製作の映画)
4.0
クリスチャン・グーデガスト監督作。

筋肉俳優のジェラルド・バトラーが主演を務めたアクションスリラーで、カリフォルニア郡保安局の刑事と強盗団の対決を描きます。

ロサンゼルスを舞台に、型破りな刑事ニック率いる郡保安局重犯罪特捜班と元軍人のメリーメン率いる銀行強盗団の対決を描いたアクションスリラーで、強盗団の足取りを追うニックら特捜班の動向と綿密な計画のもと連邦準備銀行への強盗を実行する強盗団の動向をそれぞれの視点で交錯させて描いていきながら、白昼のLA市街地を舞台にした全面対決クライマックスへと雪崩れ込んでいきます。

型破りな武闘派刑事vs頭脳派強盗一味の対決のゆくえをスリリングな心理的駆け引きと迫力満点のアクションシーンと共に活写した作品で、入念な計画のもと実行される銀行強盗シークエンスは並々ならぬ緊張感に満ちていますし、渋滞した道路上での銃撃戦は『ヒート』(1995)を彷彿させる臨場感で溢れています。騙し騙されの二転三転の展開と観客の予想を裏切る意外な結末に“してやられた感”を味わえる骨太なクライムアクションスリラーの力作で、主演のジェラルド・バトラーが強硬捜査を貫徹する刑事を力演しています。
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