パン

たかが世界の終わりのパンのネタバレレビュー・内容・結末

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

今までに観たことがない類の映画だぁ…と思いながらの鑑賞。
最初の音楽から美しくて早くも泣きそうになった。
音楽のシーンの度に、ゾクゾクっとするというか、すごくかけがえのないものを見ているような、何とも言えない気持ちになった。

「もうすぐ死ぬ」ということを言うために という情報を知らずに観に行ったから、何だかわからない部分もあった。(この主人公は何か家族に伝えることがあるんだな、という感じで観ていた。)
こちらまで気分が悪くなるような場面でも、ふっと笑えてしまうような、しょうがないなぁと思わせるような家族たち。それぞれが魅力的だった。
カトリーヌは無神経なところもあるが繊細な女性だった、彼女は頭に残る。

一番心に来たのは、窓越しに煙草を吸うルイを見ながら、アントワーヌが「理解できないから輝いてみえるんだ」と穏やかにシュザンヌに諭した場面。
凄いな…と思ったのはシュザンヌの演技。最後の口喧嘩のシーンは本当に。。。

映像も演出も美しいことは言うまでもなく…
不思議に、もう一度観たいと思う映画。
パン

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