「爆弾は爆発すれば単なる爆弾に過ぎないが、爆発しなければ映画が一本できる。」
グサヴィエ・ドラン初鑑賞
成程騒がれる理由も解る才能の溢れっぷり
なんて事無い家族の風景を、「家族の風景」というカッコつけた題をつけて額に入れたくなる様な絵に仕上げてくる
思い出したのはヒッチコック(「たかが」映画じゃないか)のサスペンスの本質を述べた至言である
勿論この映画での「爆弾」とは「弟の告白」だ
人によって登場人物の誰に肩入れして鑑賞するかは変わるだろう
僕はやっぱり粗暴に見えて最も繊細な兄に寄り添ってしまった
台無しにしてしまうのは決して本意では無い
でもいつもそうなってしまう
みんなが口を揃えてそれを俺のせいだという
…いいさ、今日もいつも通り俺らしく台無しにしてやるよ
「爆弾」に比べればそっちの方がずっとマシだ…