もうすぐ死ぬことを伝える為、12年間帰っていない実家へ戻ってきた主人公。
家族へ話そうとするのだがなかなかタイミングを掴めず…といった話。
主人公がどんな思いで家族へ伝えようと思ったのかはあまり描かれておらずわからないが、話す事によって泣いたり笑ったり悲しんだりする…そんな事をすれば自分が少しは救われる気がしたのだろうか。
その時、きっと言われた家族の気持ちは考えなかったのだろう。
もはやあの家族には〝主人公の死〟などというものを受け入れるだけの余裕はどこにもなかったんじゃないか。
なかなかに深いテーマの作品だとは思うが割と淡々として抑揚のない構成の為、人によっては退屈と感じるかもしれない。