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マルガリータで乾杯を!の堊のレビュー・感想・評価

マルガリータで乾杯を!(2014年製作の映画)
2.4
障害、性差別、インド…とくると程よい感動と道徳に溢れた映画の印象を持ってしまうかもしれない。だが本作で一番目につくのはまず主人公の性欲である。エロサイトを見て、エロ音声聴いてむらついてオナニーして、トイレ手伝ってくれた男の子とそのままヤる。「女性監督による演出が」的な批評の文面にいつもバッドな気持ちになっていたけれど、これが男性監督だったなら批判されてそうだなと思った(と同時にそういう意味での生々しさにこの監督は固執しようとしているのかもしれない)。トイレの介助をさせて、あえて欲情させるなんて普通に障害者ハラスメントだと思う。鏡の前で母親が慟哭するラストの場面はすごく良かったんだけど、なんだか問題の全てが先延ばしになってるラストのような気がしなくもない。いろいろけっこー面白かったけど。

そして何よりNY映画!スミソニアンミュージアム懐かしいなーとか思って観てたらアメリカ自然史博物館だった。記憶ガバガバすぎる…。ワシントンDCの図書館の共用PCでエロサイト見てたら黒人に拳銃で撃たれる勢いでガチギレされて走って逃げたこと思い出した。こわかったなー。



広義のレズビアン映画ってだいたいサンダンス系(エフェクト使いまくって話も典型的なもの)か、歴史系か、官能系の3パターンしかなくて、そのどれでもない映画が大概変な映画ばっかで面白い。それにしたってこれも国際映画祭で賞取りまくってるのはチョロすぎる!
堊