太平洋戦争終戦直前、ソ連と満州の国境に置き去りにされた勤労奉仕の中学生たち。彼らが辿った運命を、東日本大震災に被災した福島の中学生たちが受け止める物語。
逃れられない運命に直面した時、自分はどう振る舞えるだろうか。
ソ連の戦闘機に無防備に爆撃されるシーン。これを本当に経験した中学生がいたと思ったら、心底怖かった。
国境から歩いて故郷に戻る途中に助けられた村で、振舞われた晩ご飯に礼儀正しくがっつく姿に涙をこらえ切れなかった。
歴史は遥か昔から今に繋がっている。今から未来にずっと繋がって行く。僕は、誰かに渡すバトンの用意はあるのか。
70年前の今日8月8日はソ連が日本に宣戦布告し、明日9日はソ連が日ソ中立条約を破棄し満州への攻撃を始めた日だそうだ。