ソ満国境 15歳の夏の作品情報・感想・評価

「ソ満国境 15歳の夏」に投稿された感想・評価

文部省推薦。

終戦間際の満州、ソ連国境。
現代の福島の15歳と当時の15歳の話。

戦争映画というよりこの事実を元にメッセージを送ってるような映画。
道徳の授業のような。
この頃の戦争についてもだし差別についてもだし、今の子供たちへとかけっこういろいろなことに対してのメッセージがあります。

戦争映画と思って観ると主題が違うので期待はずれかもしれません。
映画としてはすごく面白い!とは言えないけど福島の原発と満州の話と戦争に対しての観点、差別なんかを結んですごく心に残る作品でした。

ソ連は今も昔も変わらん。。おそろしあ
メッセージが沢山ありました。
全て 受け取りました。
そして全てを理解できるように考えていきたいと思います。

この視点からの映画は初めてだった。
私が どれだけ平和な時代、幸せな地域に暮らせているかがよく分かった。

映画が終わりそうで終わらない。
終わらなさそうで、終わった。
まぁ

まぁの感想・評価

3.7
実話ベースの物語…

「映画」を通して「知る事」…沢山ある…
本作も…初めて知った事ばかり…

東日本大震災
戦争

…時代は違うけれど「15歳」を過ごす少年少女は…同じようにいた(いる)

「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」
「語り継いでいく事が大切」
「知る事の大切さ」

戦争映画でもあり、震災後の人々の映画でもある…

大切なのは「人」…♡

…未来を生きるこれからの若者たちが、
劇中のような出来事にあわないように…
「大人たち」はどうすれば良いか…
考えさせられた…

…国境を超える「蝶」が…とても印象的だった…

夏八木勲さんの遺作なのですね…
黒羊

黒羊の感想・評価

3.2
「ソ満国境 15歳の夏」

8月だから12月だから戦争映画を観るのではなく、日本が、世界が戦争をした歴史を忘れない為に常に戦争映画を観るのである!


1945年の終戦時、ソ連と満州国の国境付近に取り残された少年開拓団と、現代、福島原発事故で仮設住宅暮らしの中学生達が中国に招待されて映画を作る話しが交互に展開する。

結論から言うと、中学校の社会の授業で観せられるような映画。
満州国の日本軍、「関東軍」の酷さや朝鮮半島からその先に進軍して領土化した日本を叩くような左翼的内容ではある。
ツッコミ所も凄くて…うーん爆笑必至の中々な映画である!

満州国境に取り残された少年達にスポットを当てれば良いのに、現代の少年達も描こうとするからまぁ中途半端。
福島原発の件と満州国での人々を重ね合わせて描くのはやっぱ無理ありまっせ。
映画を通して言いたい事はまぁ分かるけど…

過去の日本の戦争はバカな戦争だが、本土軍部も関東軍も、国力無い資源もない当時の日本が孤立してアメリカ他と戦争しても勝てる訳が無い、と今の視点で言ってしまうのは愚か。当時は植民地は普通にあり、帝国主義の世の中ですからねぇ。

勇敢に戦って亡くなった英霊を一括りにして貶す事は断じて出来ないが、当時の軍上層部、政治家、特に満州国に日本国民を置き去りにして逃げた関東軍や上層部には「クソ」と言ってもええやろ。

俺のオカン一家は、この映画で描いている「満州国」から、奇跡的に命からがら本土へ逃げれた。
(満州国から本土へ逃げた人々の地獄は是非調べて知って欲しいです)
満鉄社員だったおじいちゃんは赤紙来て兵になるも、「不可侵条約」を一方的に破って攻めて来たソ連軍の捕虜となり、「シベリア抑留」で、亡くなった。


この映画のように「戦争は悲惨」というメッセージを「稚拙」ながらも伝えるのは、まぁ意味がある。

昔も今も、日本の上層部はクソで、平気で下層部国民を見捨て、私欲を満たす。

それは昔も、現代の日本でも変わらないので…
もう「日本人のDNA」なんでしょうかねぇ。


このようなヘンテコ映画を観て「日本が悪い」「戦争は悲惨」ではなく、

「日本の何が悪かったか」
「失敗をした日本人、失敗の内容」
を考えるようにならないと、と思った。

あと、福島の状況や原発はどうなっているのか気になる。オリンピックやってる場合なんかなぁ。
まつへ

まつへの感想・評価

3.2
どことなく教材感のあるセリフまわし。
夏休みの宿題の感想文の題材には持ってこいですわな。

戦時中じゃなくて今に生まれて幸せだ。
果たして本当にそうかな?
と問いかけてくるような。
「少年向け」作品でありますゆえ仕方ないけれど、もっと満州に取り残された中学生たちの壮絶な○○日。みたいなのを見たかったかな。生々しく。
いやでも学生たちが見るには色々感じられるいい映画だと思いますよ。
そこの先生、どうですか。

宿題の感想文の類が大の苦手な私には原稿用紙ではなく、こうしてフィルマークスにだらだらと感想を書き殴れるというのは大変幸せなことです。学生として見なくてよかった。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.5
3.11の震災によって仮設住まいを余儀なくされた福島浪江町の中学生が、終戦の年にソ満国境に取り残された中学勤労動員の逃避行の歴史を辿る物語。
夏八木勲さんの遺作でもある。

原作をそのまま映画にできそうなのに、なぜわざわざ浪江の中学生をクロスさせるのか、最初はなかなか分からなかったが、終盤徐々に見えてきた。

自分のルーツや帰るべき場所を失う恐怖。
絶対に皆で帰るのだ、と歩き続けた彼らの思いを想像しながら、浪江の中学生もまた自分のふるさとを思う。

正直に言えば、設定にだいぶムリがあるし、つっこみたいところは多々あって、決して上手い映画とは言えない。
でもたくさんの人に観てもらうべき作品だと思う。

田中泯さんが素晴らしかった。
メインとなるテーマと共に様々な問題に真っ向から取り組んだ良作です。
学生向けの為か、説明臭さと若干の説教臭さはあるものの、上手くまとまっていると思いました。
役者さん達の演技もなかなかでした。
川野誠

川野誠の感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

私が見た、おすすめしたい難民映画

実話に基づく映画です。
太平洋戦争が終わる直前、ソ連と満州の国境地帯で勤労奉仕していた15歳の少年たちがいました。総勢130名。

昭和20年8月9日にソ連軍が突然侵攻してきましたが、少年たちは助けもなく孤立し、約200キロの距離を10日かけて歩いて逃げます。そこから先もソ連の捕虜にされたりして、実家の長春へようやくたどりついたのが10月20日、4人の少年が帰ることができず、また帰還後に衰弱して亡くなった少年もいました。

衰弱の原因は約50日間の捕虜生活と、それと水だったようです。ボウフラがわいた水をのみほし、それでご飯を炊くしかなかったような過酷な状況でした。原作者の田原和夫氏は、こう書いています。

「いつのころからか私は、コップで水を飲むときはコップを目の前に一瞬捧げるようにしてから飲み干すようになった。そして飲み干す瞬間には必ずこのときのたまり水の情景が胸に浮かぶ。のどが渇いたときの一杯の水はほんとうにおいしい。だが私にとっては、それは水の恩を尊び、水に感謝する祈りのときでもある。」
          田原「ソ満国境 15歳の夏」p78-79

130名の少年たちは事態の全貌を知らされることなく、ただ逃げまどうしかなかった。田原氏の著書は、執念の資料調べで、15歳の時に知ることができなかった真実の空白を埋めていきます。戦争指導者たちの無責任さを暴き立てます。

田原氏が著書の中で、見捨てられた少年たちのルサンチマンを正直に出しているところが良いと思いました。私憤を公憤にすりかえるのは潔い態度とは思えません。指導者の責任は追及しつづけるべきです。許せないものは許さなくていい。人には「どうしても忘れられないこと」と言うものがあるのですから。

「戦争に負け」、「孤立していて」、しかも「子どもだった」。この三重のハンディの中で難民になるとはどういうことか、とても良く分かる映画、そして原作本です。
ぴよ

ぴよの感想・評価

3.0
課題用に鑑賞。

冒頭仮設住宅のシーンから始まって、
映画とは別にしても東日本大震災が日本に与えた、人々に与えた影響ってものが伝わってきて、

さらにその中で主人公の男の子たちが関わるおじいさんたちの過去があきらかになった時、全部つながる感じする

長くて眠かった
踊る猫

踊る猫の感想・評価

3.8
観ている途中は失礼ながら眠くてしょうがなかったのだが、後半の展開が尻上がりに面白くなったので基準点に繋がった。東日本大震災直後の窮乏した生活とか、映画作りに関する映画(自己言及的/メタ映画的)であることをもっと描き込めば面白くなったんじゃないかな……と思ったりもしたのだけれど、この潔さであるいは良かったのかな、とも思う。歴史を超えて、国境を超えて「人間」とはなにかを問い掛けてくる極めて重く渋い、悪く言えば地味に過ぎる映画だ。特にこれと言って光るショットがなかったのも痛いといえば痛いんだけれど……「また明日」という登場人物の台詞が重くこちらに余韻を残す。そうか、彼らはまだ若い。「また明日」を生きるのは彼らなのか……そんなことを考えさせられた。
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