ゆき

500ページの夢の束のゆきのレビュー・感想・評価

500ページの夢の束(2017年製作の映画)
4.1
助演男優賞をピートに。

自立支援ホームに暮らす21歳。彼女は「スター・トレック」の脚本コンテストの為に壮大な物語を書きあげた。〆切を目の前に愛犬ピートと「絶対に」渡ってはいけない道を超え外に飛び出すのであった。

意思疎通する手段は人それぞれ。個性と呼ぶとするならば彼女のハンディもその一つなのだろう。
「世界一優しいけれど、少し周りから理解されづらい」個性を持った彼女の挑戦は不安と希望であふれていた。
自閉症は2次的な問題であって、大きな壁は「違う世界を知る」こと。
彼女の突破口が、締め切りまでに「パラマウント」へ行くことだっただけ。
水玉でも赤でも黄色でも紫でもない、ボーダーを着て新たな1ページを描く姿はとても凛々しかった。

「1日くらいパスしても大丈夫。」そう言い聞かせる余裕を持とう。
ゆき

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