半変人のお調子者

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)の半変人のお調子者のレビュー・感想・評価

4.2
いきなりドぎつい展開から始まって、嘘…となる。
前作であんなにブルーアイズをフィーチャーしておいて、この展開は容赦無さすぎるよ。
そりゃ優しいシーザーも怒るよね。それでも人間皆殺しだ!!ってならないシーザーは本当に偉いと思う。
一人で復讐に行くと言うシーザーに、ついていくモーリス・ロケット。分かってるけど激熱。
そしてゴリラも一匹ついてくるんだけど…
何でゴリラは毎回死に要員なの…?悲しいよ…しかも少女と少し通じ合えた所だったのに…

人間サイドがどうしても薄味になってしまうのがこのリブートシリーズの難点だった(特に新世紀)けど、本作のウディ・ハレルソンはしでかした事、立ち振る舞い、最期もめちゃくちゃ印象的で、シーザーの最後の障壁に相応しい悪役だった。
にしても、北と南で人間同士が戦ってて、しかも壁を作ってるって…アメリカを真正面から皮肉ってて面白い。

完結編で再び1作目と同じような展開になるのも熱いし、何より今度はロケットがシーザーに逃げ出すぞ!と声をかけるのが胸熱過ぎた。

全体的に重たい映画だけど、バッド・エイプが一服の清涼剤として、しっかり笑いを取ってくる辺りも良かった。
双眼鏡の下りは古典的ギャグ過ぎて最初気が付かなかったわ笑笑笑笑
怖い怖いって言ってるけど、逃げる事なくちゃんと手伝ってくれる辺り、めっちゃ良い奴だった。

創世記(ジェネシス)から始まるシーザー三部作もこれにて完結。
いやぁよく頑張ったよシーザー…安らかに…

映画評価基準

この映画が好きか 8
没入感 8
脚本 8
演出 8
映像 9
キャスト 10
音楽 8
余韻 9
おすすめ度 8
何度も観たくなるか 8

計84点