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キル・ビル Vol.1のjonajonaのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
4.0
ヤッチマイナ‼︎‼︎

自分がかつて勤めてた組織のギャングのボス『ビル』に、婚約者を殺された元殺し屋の女は復讐のためひとり、また一人の敵殺し屋を始末していく!タランティーノが日本映画に愛とオマージュを捧げた本作。彼のサンプリング能力が類を見ないほど露骨に遺憾なく発揮された一作。

○GOOD
・主人公がかっこいい
目力強すぎ。笑ってると意外とかわいい。

・怒涛の展開
ストーリーが無いようで、しっかり一歩ずつ前進していく分かりやすさ。ビルの手下の殺し屋共を殺しながらビルに近づく。
1人倒せばまた1人。

・ジョン・ウィックもびっくりの突然始まる殺し屋バトル。殺し屋の武器・戦い方にそれぞれ個性がありアクションが派手で、楽しい。栗山千明の鉄球鎖鎌みたいなのがちゃんと強く見えてすごいいい。

・日本映画へのリスペクトとオマージュ
ソニー千葉や栗山千明と日本人が生き生きと活躍してる。中国人女優が日本語喋ってるのは変に感じましたが、それすらもハリウッド映画『あるある』なので、そこの所も気に入っててあえて踏襲してのかも。

・演出のトチ狂い具合
敵の家に訪れて扉開けて対面した瞬間、目元に焦点当たってピーポーー×2ジャッジャラッジャラララァ〜〜ン!!!♪神。
家で殺し屋バトルの時に娘が帰ってきて一時休戦したり。急にアニメぶちこんできたり、日本家屋のお座敷で上下を生かした殺陣したり。アイデア豊富。
ここまでめちゃくちゃな世界観で成立してること自体すごいなぁ。

・『ビル』の奇妙さ
今作ではまだ現れないビルのキャラが強い。殺し屋の女たちを皆妻として侍らせてる。裏切り者には容赦ない。過去のエピソード(アニメ)で見る限り昔最強。

○bad
・悪いというか好き嫌い分かれそう。リアルな世界観を求めて見るとほぼコメディなので肩透かしかも。
あと長い笑…撮ってて楽しくなっちゃったのか?とまぁ言いつつ楽しかった。

・長い…のもあって前半楽しくみれた様々なオマージュも後半は『あ、オマージュだぁ』といった印象。
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