川端康成『眠れる美女』の映像化。
不能の老人が睡眠薬で眠らされた生娘と添い寝する5日間のお話。
三島が言うには川端の表向きの傑作が雪国だとしたら、裏の傑作はこの眠れる美女らしい。
セリフ一言一句小説から取ってきてんのかなって思うくらいかなり忠実に原作再現されてた。
ドイツが舞台だから小道具とか勿論西洋のものなんだけど、原作の雰囲気を壊さずに成り立っていて感心した。
原作に準拠した進行は冒頭からの80分くらいで、最後の10分くらいはドイツオリジナル脚本。
最初の女は母と悟る下りからこの着地点に落ち着くのかって驚いた。
やっぱそこは日本人と違う感性とか宗教観があるのかな。