眠れる美女の作品情報・感想・評価

「眠れる美女」に投稿された感想・評価

ペニーズビデオ
ブリキの太鼓
左利きの女
と、
数々の強烈で奇抜な表現の映画に出演し印象を残したアンゲラヴィンクラーを追っかけてたらこの映画に引っかかりました。
フォロアーさんも非常に評価が高く。

こういう詩的な映画ってのはセリフを咀嚼してる間に次のカットに行ってしまったり映像に集中できなかったりするなーと。
なのでなんか、頭にストーリーがあまり入らないままいろんなこと考えてたら終わっちゃったので、もう一回見ようと思います。

若い子が見ても全然理解できない映画かと思いますので完全に大人向けの映画。

とりあえず点数保留。
SUMIRE

SUMIREの感想・評価

3.3
川端康成の原作をもとにした作品。ひとときの幸せをもとめる添い寝するだけの屋敷。
螢

螢の感想・評価

3.0
川端康成の同名小説を翻案として、ドイツを舞台に置き換えて描いた、退廃的でエロティックな作品。

原作の設定そのままに、謎に満ちた娼館で、決して起きない裸の若い娘と添い寝をしながら、過去のあれこれを思い出す老人のお話。

ただ、原作よりも映画のほうが、老人の追い詰められるほどの孤独と、この背徳的で淫靡な「添い寝」の背後にあるものが、際立たせられて、明確な形を持っています。

それが功を奏しているかというとまた別なのですが、文章を映画化する以上、どれほど頑張っても、世界観を支える魅力のいくらかはこぼれ落ちてしまうのは当然であるので、それを補完するというか、作品としてのまとまった形をとるための改変要素と思えば、許容範囲なのかなとは思います。

とはいえ、少女趣味やエロティックなもの、下衆なものを描いても、清涼な美しさを損なわなかった川端康成の独特な魅力までは流石に持たせられなかったか…というのが正直なところ。
まあ、川端康成の美は、その文体によるところが大きいので、文章でなくなる時点で、無理な話なのかもしれません。

この映画は、清涼な美しさよりも、設定が持つ生々しいエロティックさが際立ってしまっています。
でも、川端の世界観を出そうと頑張った痕跡があちこちに残る作品でした。

ただ、(そもそもの設定のせいも多分にありますが)人にオススメはできない作品ですね…。
Hitomi

Hitomiの感想・評価

4.5
原作『眠れる美女(著川端康成)』を読んだ直後に観た。原作よりも洗練されているように思えた。和物が洋物に代えられると、そのギャップが、今までには感じたことのない面白みとなって、興味津々になって観てしまった!!
sae

saeの感想・評価

3.8
原作の部屋、少女、おじいちゃんがすごくよく再現されていた。
おじいちゃんが第一夜の少女の肌に触れるシーン、音楽と雰囲気にうっとりした。
noriko

norikoの感想・評価

5.0
Filmarksをやってて良かったと思うときは、こういう隠れた名作を紹介してもらったとき。
自分ひとりだったらこの映画を知らなかった。
本当に感謝感激です。

もうねDVDを入れた瞬間流れてくるテーマ曲で、既にこの映画の虜になりました。
あの切ないメロディ。
映画の退廃的雰囲気によく合う感傷さ。

本作の退廃さは、「メゾン ある娼館の記憶」や「歓楽通り」に近いです。
物凄くノスタルジックで気だるい。
靄がずっとかかっており、夢か幻か、摩訶不思議な世界に誘われます。

加え本作は秀逸なのは、夢物語にしなかった点にあります。
はじめはオムニバスのように、一夜ごとをともにする眠れる美少女との話だけだと思ったのです。
後半になるにつれ、徐々に初老の男は見境をなくしていき、禁忌を犯していきます。
その先には?
原作では答えを敢えて見せず、無間地獄の様相であったよう。
本作では明瞭か否かは別として、何らかの答えを提示しています。
個人的趣味で言うなれば、謎に包まれた終わりを提示するよりも、終わりの見えない焦燥の中生きるほうが好きです。
死都ブリュージュのように、女の面影を追い求め永遠に街を彷徨う。
そのほうが男の虚しさを引き立てるのではないかしら。

眠れる美少女を前にして、ただただ夢物語のように少女を愛でるのではない。
彼の少女らに注がれる眼差しは決して卑猥なものではなく、若さへの嫉妬、無垢なものへの憧れ、そして慈悲によるものです。
そしてそれらの想いを抱えることにより、自らの老いを痛感するのです。

当初は肉体と同様彼の精神も老いていました。
けれど眠れる美少女らを愛でることにより、肉体的そして精神的な若さを取り戻したのです。
だからこそ異様なまでに執着する。
その対象は少女であり、また自分の生でもあります。
このような心理状況になったのですから、機械仕掛けの神など登場させず、生きながらにして死なせてもらいたかったのです。

可能性を期待し、その可能性が打ち砕かれたとき、人間は真に絶望すると言います。
彼のその執着の果ての可能性を、答えを出さない方法で打ち砕き、永遠に絶望の中死の匂いを纏いながら生きさせたほうが文学的に美しくなると思います。

総じて、本当に最高な一作。
Risa

Risaの感想・評価

5.0
スリーピングビューティー観てから 気になってたので。

スリーピングビューティーは眠る美女の少女目線。
こちらが元々の、死を意識し始めた老人目線です。

川端康成原作。
日本で初めてノーベル賞を取った人。
本人自体 睡眠薬自殺をしています。
自殺というのは ある意味 尊厳死。

死と隣り合わせの睡眠薬。