akihiko810

みちていくのakihiko810のレビュー・感想・評価

みちていく(2014年製作の映画)
3.4
gyaoで視聴。竹内理沙監督デビュー作。

陸上部のエースで活躍するみちるは、彼氏に体を噛んでもらう事で自分を保っていた。ある日部長の新田が大事にしてる日誌を勝手に持ち出し、詳細に綴られた練習の記録とともに、部員の悪口が書かれていた。みちるも新田に自分の秘密を話し2人は距離を縮めていく。しかし新田は部員たちともめ、部活を辞めてしまう…。

立教大学映像身体学科の竹内里紗監督が卒業制作として手掛けた映画らしい。学生でこれだけの作品を作れるのはすごい。役者らスタッフに給料をどれだけ払って作ったのか気になるところだが(たぶん無給どころか持ち出しだろうけど)

女子高生という不安定な時期の「空虚さ」を、めいっぱいに描いた作品。女性監督らしく、登場する女子高生たちは「ファムファタル=男の視線」ではなく、とてもリアルで等身大に描かれている。

監督インタビューによると、
http://subpokke.net/archives/4687
まず2人の主演ありきで本を決めていったらしい。主演女優2人の瑞々しさはうまく切り取れているので、これは成功してると思う。
秀作だと思う。

本作を見て、少し自分の高校時代のことを思い出した。部活はやってなかったけど、友人と毎日川沿いをランニングしてた。
高校はつまんなかったけど、「早く東京の大学行って何かすごいことする(何かが何かなのかは全然わかってない」と思いながら毎日を生き延びていた。あの頃に戻りたいとは微塵も思わないが、少し懐かしい気がしてくる。
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