emily

ウソはホントの恋のはじまりのemilyのレビュー・感想・評価

3.3
ブルックリンで売れない作家をしているサムは、行きつけのカフェには恋心抱いてる店員がいる。彼女の名前を聞いて、早速Facebookで検索し、彼女がハマってるもの料理やギター、そうして彼女バーディの発する情報から偶然を装い出会い、情報源を元に理想の男を装い彼女の心を掴むが。。

ブルックリのデートスポットも巡りながら、コメディ要素をふんだんに織り交ぜ、SNSを利用したリアリティのある設定と、その枠を出ない笑いには共感を覚え、感情移入しやすい。当然ハッピーエンドは必須であるが、その運びにはしっかりとウソに向かっての葛藤と人間模様があるからこそ、魅了され爽快なラストを迎えられるのだ。

人物像の描写もコミカルな中にしっかり落とし込みつつ、丁寧に描かれており、サムと対照的なバーディの自然体で自由奔放さに合わせていくサムが、踊らされていく様に一緒に呼吸を合わるように、リズムカルに展開していく。誰にでも経験があるようなFacebookストーカーが陥りやすい罠をしっかり描き、本当に大事なことが何なのかをしっかり光らせる。

大事なのは相手に対してどれだけ一生懸命になれるかってこと。それがウソから始まったものであっても、そこに通う一生懸命さにはウソはないのだ。
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