桜子

タルーラ 彼女たちの事情の桜子のネタバレレビュー・内容・結末

タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

母性がテーマの映画。
主人公タルーラの母性。
彼氏ニコの母親マーゴの母性。
赤ん坊マギーの母親の母性。
みんな違った形の母性です。

驚いたのは主人公のタルーラの行動。
いくらネグレクトされてる子供だったといえども考えも何も無しに衝動的に連れ出してしまう幼稚さ。

どんな母親だとしても犯罪は犯罪。
そのときには彼女はそのことには気づいていなかったのかも。
赤ちゃんの立場から見ればタルーラは赤ちゃんを救い出したように見えますが、法律的には誘拐犯。
彼女もやってしまってから、その事に気づいたのでしょう。

衝動的に赤ん坊を連れ出したけど、どうすればいいのか分からずに頼ったのは逃げ出した彼氏ニコの母親マーゴ。
タルーラは誘拐した赤ちゃんを自分とニコの子供だと偽って家に泊めてもらう。
マーゴは赤ちゃんが自分の孫だと思い込んで色々世話を焼くのだけど、それが見ていて気の毒でした。
しかも知らないところで犯罪に巻き込まれている。

ネグレクトの実母よりもタルーラの方に懐く赤ちゃん。
タルーラもやがて情が移ってしまう。
赤ちゃんの体調が悪くなり、自分が逮捕されるのを覚悟で病院に連れて行くのは愛情でしかないと感じました。

主人公も良かったけど、マーゴ役の女優さんの演技がとても良かった。
桜子

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