ティム・ロス、ユマ・サーマン、マギー・Q、アリス・イヴ、ソフィア・ベルガラなどキャストは豪華。。しかし、その豪華なキャストを活かせておらず客寄せパンダ…。お洒落でスタイリッシュなクライムサスペンスを目指したのか何なのか分からず…野暮ったい話がズルズル続く残念な映画になってしまっています…。
ユマ・サーマンさんは若い頃のバリバリだった時代の映画をよく観ていたし好きので、年齢的な劣化を非常に感じてしまいます…。
ただ所々で見せる表情はやっぱり美人でやっぱりユマ・サーマンだと思うし、背が高くてスタイル抜群なのは全然変わっておらず華があります。
ティム・ロスさんは昔からそんなに変わっていない印象で年齢重ねて童顔が渋くなって味があります。やっぱりこの人は黒いスーツが良く似合う。本作ではずっと飲んだくれているだけなキャラクターで残念…。やさぐれ感と飄々とした感じをわざとらしく演じるのは流石です。
クライムサスペンスとしてハラハラする展開も無く、コメディ調でもあるのですがストレートに笑えるものでもなく…どれを取っても中途半端という感じ…。犯罪物なのにそんなにリアルな血の匂いはせず、緩くのんびりとした群像劇のような作風は好きな人には堪らないかも知れません。
ただマギー・Qさん演じるイリーナが顔を出して来ると少々スリリングにはなって来るが、間の抜けた人達の脱力話とバランスが取れてなくてイマイチ面白味を感じない。
好きな人は好きな映画であることは間違いないですが、自分には合わない映画でした…。女優陣の頑張りは評価したい。特にパーカー・ポージーさんの弾けっぷりは印象に残りました。