目から血の涙を流す電車の運転士の男。その設定には惹かれるものがありますが、その後がダラダラとテンポが悪く進む…。
主人公の背景を秘密にするあまり何が何だか分からないし、そこは小出し小出しで説明は必要だと思います…。もちろん何か過去にあったとは想像は出来るが…。
行動も何をしたいのか分からず…苦悩や葛藤は分かるけれど前述した主人公の背景がこの時点ではハッキリしないために、帽子を洗ってる場合じゃないだろうとか主人公の想いが伝わって来ません…。
警察があまりにも高圧的で最初から犯人扱いだから、信用できない云々もあるけれどある程度はこの展開なら協力してもいいんじゃないかと疑問…。
とにかく主人公が復讐したいのか息子の犯罪を隠したいのか、何をしたいのかがこの手の映画でハッキリするまでコレだけ時間が掛かるのも珍しい…。
主演のアントニオ・デ・ラ・トレさんはスペイン映画でよく見掛けるなぁと思って調べたらゴヤ賞を受賞しているスペインでは有名な俳優さんらしい。
シブいけど主人公のキャラがイマイチなので役にハマっている感じはしません…。
見どころは終盤の戦いしかほぼありません…。秘密をムダに先延ばしにし過ぎでハラハラもしません…。目から血の涙が出る設定もほぼ意味が無く活きてません。
主人公に過去のある能ある鷹は爪を隠す系の作品としても、アクションサスペンスとしても中途半端で面白くありませんでした…。
まとめの一言
「子の心親知らず」