エホバの証人信者カップル、老齢ダブル不倫カップル、ギャンブル依存夫&アルコール依存妻、姪っ子となんかあったらしいドラッグの運び屋。一見無関係な人々の運命がやがて重なる。
ぼくは特定の信仰は持たないが、漠然と何か人知を超えた存在はあるような気がする。それが「神」なのかどうかは分からない。ただそのイメージは偏屈で、底意地が悪くて気まぐれで、ととても良いものではない。その自分にとっての「神」のイメージがこの作品のそれと合致、シニカルさにとても共感。こんな感じのことよくやらかしてくれますよね、神は。
看護師ジュリー演じるマリリン・キャストンゲがどこかジュリエット・ビノシュを彷彿とさせる存在感でひと目で魅了された。そして彼氏エティエンヌ。完璧な役作りでドラン様だとはまるで気付かなかった。さすがだ。
決して後味の良い作品ではないはずなのに不思議な納得感がある。いつも邦題には文句ばかり言ってますがこの邦題は素晴らしいと思う。