神のゆらぎの作品情報・感想・評価

「神のゆらぎ」に投稿された感想・評価

人は生きていく上で様々な制限、制約に縛られてる。
それは自ら信じていることかもしれないし、他者の目線かもしれない。

むしろそれらが、自分のことばかりを考えてしまう性向を生み出してしまう。
限界を打ち破ってくれたのは、他者への愛であった。
mimosa

mimosaの感想・評価

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神とは信仰とは。静かさゆえに、何が起こる前触れに 眼を凝らし耳を澄ませ、心が騒いだ。

神は全能ではない。全能ではないからこそ、その存在はゆらぐ。神の気まぐれで起こるゆらぎ。 信仰する者の心のゆらぎ。その「ゆらぎ」に私たちは運命によって、自分の元に奇跡が起きることを願わずにはいられないのかもしれない。
「飛行機が墜落したのは、全能の神が存在しないからだ」

キューバ行きの飛行機が墜落し、身元不明の一人が全身火傷を覆いながらも生き残る。
そこでこの映画の時間軸と舞台はガラッと変わり、違う人物たちを映しだしていく。エホバの証人である看護師と、末期の白血病のフィアンセ。不倫をする老境のカップル。アル中の妻とギャンブル狂の夫。どういうわけかドラッグの運び屋をさせられている一人の男。彼らの物語は交錯していき、やがて一つの終着点へと向かっていく。そう、あの飛行機事故へと。
果たして、生き残ったのはだれだったのか。

エレファントソングと同様、グザヴィエドランが自ら出演を熱望したカナダのドラマ映画。
信仰と愛が磁石のように反発し合いながらも交錯していく110分間。宗教の在り方について、改めて考えさせてくれる秀作だ。
冒頭に寝室が揺れたあの瞬間、あれは墜落事故による揺れでもあり、あの瞬間に、全能の神が揺らいだことを示唆してるんじゃないかな。
じんわりと心に問いかけてくるエンドロールの余韻が素晴らしかった。
果たして神はいるのだろうか?否。じゃあいないのか?それも否。つまりは結局、信じるものにはいるし、信じないものにはいないのである。
"神のゆらぎ"、これ以上ないセンスの邦題だね。

このレビューはネタバレを含みます

「奇跡を待つことも 運命だとしたら」


共にエホバの証人であるナースと白血病のフィアンセ。
老いらくの不倫に興じるバーテンのおっさんとクローク係のおばはん。
仮面夫婦であるギャンブル依存夫とアル中妻。
取り返しのつかない過ちの代償としてドラッグの運び屋になった男。

それぞれの物語が過去と現在を往来しながら交錯していき墜落する運命にあるキューバ行きの機内へ向かう…。


各エピソードがそれぞれに進み、ほんの少しからみながらラストへ集約されていくさまは、なかなかの見応えがありました。

アル中妻の役は「マイ・マザー」のアンヌ・ドルヴァルさんでした。
エホバのナース役のマリリン・キャストンゲさん。初めて見る女優さんでしたが、お顔がめっちゃホームランでした💕
ああいう顔が、マジ大好き💕
大きな瞳からこぼれる涙が美しすぎます✨
そして、ドランちゃん。ジャケは思いっきりドランちゃんですが、けして主人公ではありません💦白血病を患うエホバの青年役。役者としてのみの出演です。すごくこの役をやりたかったらしいですが、どうなのよ…ドランちゃん?正直、可も不可もなかった印象だったけど?
あ!だけど、あらためて気づいたことがあります。ドランちゃんはすごく声がいい✨耳に優しく響くサプリメント💕


宗教というものに対してあれこれとやかく言うつもりはありません。それを信仰することでその人が幸せなら、それでいいことだと思います。
ただ、執拗に人を勧誘したりマネーがからんじゃったりしたら…それはダメ🙅‍♂️
信仰心は紛れもなく清いものであってほしい。

そもそも、神様っていますかね?
苦しいときだけの神頼み…って言葉もありますが…💦
ボクもなんかあれば地元の神社にちょいちょい参拝しております🙄
まあまあのお得意さまかもしれません。
何かを信じることで救われる気持ちがあるとしたら、そのこと自体が「神」という存在を作り上げてしまうのでしょうか?
まあ、なんにせよ信じる気持ちというものは尊いものだとは思いますけどね。

だけど、劇中でも描かれているエホバだと輸血ができないという事実。
自分の愛する人が病に冒されて輸血をしないと死んでしまうかもしれないというときにさえ、それを拒める宗教ってなんだ?
それで誰が幸せになれるんだ?
楽園ってなんだよ💦どう考えても命より大事なものなんてないだろう💦
…そんなふうにしか思えない。


ボクが結婚して間もない23歳の頃。ひとりで家にいると、赤ちゃんをおんぶしたエホバの女性が訪ねてきました。
その女性はキラキラした顔で、ひとしきりエホバの素晴らしさを熱く語り…最後に「もうすぐこの世界は滅びます。私たちの乗る舟だけが助かるのです。その舟で向かう楽園には怒りも苦しみも悲しみもなく、ただ楽しいことだけが待っています。さあ、その楽園にあなたもご一緒に!!」と、ボクに投げかけました。その間ずっと背中の赤ちゃんはゴホゴホ咳き込んでるし…💦

ボクは「楽しいことしかない楽園なんでしょ?ボクは遠慮します。辛いことや苦しいことがあるからこそ、楽しいことを素晴らしいと感じられるんだと思うんですよね。だから、ボクはその舟に乗らなくて大丈夫です。ボクは滅びてもいいから、どうぞあなたは助かってください。….て言うか、赤ちゃん大丈夫ですか?ずっと咳してますけど。楽園よりも、まず赤ちゃんをなんとかしてあげてください。」と返しました。

エホバの女性は「貴重なご意見をありがとうございました。」とだけ言い、帰っていきました。

あの取り憑かれたようなセリフを本心で言ってるのだとしたら、それはそれである意味すごいことだなって当時のボクは感心したものです💦


神を信じるか信じないかは、あなた次第です。…そういうこと?


運命なんてものはなく、奇跡は頑張った人にだけもたらされるご褒美みたいなもの💕
今、頑張っているボクらで奇跡を呼びこみましょう😆‼️
minoritie

minoritieの感想・評価

4.0
キューバ行きの飛行機が墜落し、生存者がたった一人という事故があり、搬送された病院で働く女性看護師を中心に物語は進んでいきます。

彼女はエホバの証人の敬虔な信者で彼女のフィアンセも信者です。

彼は白血病ですが祈る事だけが救済だと言い病院を拒み続けます。

場面は変わり不倫をしている老カップル。
姪に償いをする、金を稼ぐ為に違法薬物を密輸する男。

アルコール依存症の妻とギャンブル狂の夫。
彼等のストーリーが時系列バラバラで進んでいき、最初は理解が出来ないまま取り残されそうになりますが終盤で納得します!

神の存在って信じる者には居て信じない者には居ない。

だから「ゆらいだ」のでしょう。

そんな気がしました。
選んで死ぬ人と選ばないで死ぬ人、死を望んで助かる人、それらに筋の通った何かがあるのか?我々にその抽象度での観測が許されていないだけなのだろうか。我々の一言ですら神の御業なのか?
苦しみを退けるための、退けるための苦しみ
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
あんまピンとこないけどナースさんのほうは就職とかもっと早い段階で宗教とのギャップにぶつかるんじゃないのという気はした。
2回も絡みを見せてくれた老カップルに1番好感を持つからこの終わりかたはヤな感じ。
空港勤務の兄役のひと演技ヘタじゃない?
o

oの感想・評価

4.5
これ、ドラン監督じゃないんだ!ストーリー構成としては、少し退屈な感じするけど、初めて見たときに静かに体の中で爆弾に火がついたように衝撃だった。見たことない映画。もう一度見直してレビューしたい。
休みの日の昼過ぎから鑑賞。神様を信じるか信じないかで言ったらどちらとも言えない曖昧な私ですが、信じたい気持ちもわかるし否定している人の気持ちもわかる。
そのどちらとも言えない気持ちにこの邦題がぴったりはまって、とてもいいなとおもった。
重力

重力の感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます


救われたくて信仰に手を伸ばしたのに、
運命として試練、として片付けないといけないときがある。

神様は、
幸せだったときにだけ存在してるの?
苦しくて死にかけてるときは、
どうして救ってくれないの?

自分の信仰対象がないだけに、
疑問がたくさんのこる。

音楽が良い 景色に溶け込む音楽だ
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