神のゆらぎの作品情報・感想・評価

「神のゆらぎ」に投稿された感想・評価

norahi

norahiの感想・評価

3.7
思い出したことは、自分で進む道を決めたときのことだった。
何かを決める時に近しい人の意見が絶対だった時期が高校の頃くらいまであった。

わたしの視界が自分の住む地域までにとどまっていて、

その後いろんなもの・ことに触れたことで『自分の意見』が生まれて良い選択ができたことが増えたというか、納得がいき後悔がなくなった。
無宗教なのでこの映画に出てくる信仰心とかはよくわからないけども(信仰は自由ですが)

神の御言葉がすべて=選択肢がそもそも少ないような状況は見ている側からするとめちゃくちゃ恐ろしく感じた、、

視界は広い方がいいなあ〜
良き選択は連鎖する、悪い選択もまた重なってゆく
さおゆ

さおゆの感想・評価

2.6
ドラン出てなかったら最後まで見てない

やっぱドランの美しさを最大限にいかせるのはドラン監督作品しかない
【結論が出るはずもなく】

キリスト教を信仰する主人公の映画は星の数ほどあるけど、エホバの証人のは珍しい。
(私は『キック・アス』で出てきた位しか知らん)
宗教ばっかりは肯定も否定も難しいなー
もうそれこそ血液型みたいに"決まっちゃってて、変えられないもの"なんだと思う。
『沈黙』とか『ハクソー・リッジ』みたいに。

2018.02.05レンタルDVD*字幕
ironi

ironiの感想・評価

3.7
なんだかよく分かんない映画、、見終わった最初は思っていたけど

ひと言の気づきで一気に面白くなった!

その解釈が合っているのかは分からないけど
神様がいるとしたら何故救われないのか?
と言う問いかけが、神さまがいるから、、?となったのが面白かった。
Tuna

Tunaの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。

ジュリー役の女の人に見惚れた。緑の深い目。 

信教の自由は理解しているはずだけれど…どうしてもやるせない気持ちになった、、輸血すれば命は助かるというのに。

「全能の神がいれば、飛行機は落ちなかった」これを言われた時のジュリーの表情が印象的だった。

他の登場人物の小話もいちいち面白かった。
老人のセックスはおえぇってなったけど。個人的には浮気相手のギンギラした顔の爺さんより夫役の知的そうな髭爺さんの方が圧倒的に好みだったな。浮気された爺さん怒んないの優しすぎでしょ。あんな歳いって浮気は泣けるなぁ。まぁ飛行機乗る前の浮気夫婦は幸せそうでいいと思ったけど。

ヤクかなんかかな?飲み込んで運ぶのウケた。「金は出してからよ!」出すってなんのこと?…ぶりぶりぶりりりりり。あるあるなんかな。「出たら連絡するよ。」「分かるよその気持ち」って突然ギャグかよ。かっこいいおっさんだったけど姪っ子犯すのは罪深いわ。

アル中嫁、綺麗だけど情緒不安定。いくらクズ夫でも、旅行直前に空港で「あなたに何も感じないの。出て行くわ。」は笑う。流石に不憫。スッキリした顔してたのは見ててすっきりした気分になったけど。

ジュリーは最終的にエホバの証人を抜けることを選んだ。自分の血を人に与えれば、救える、という出来事をきっかけにして。婚約者のエティエンヌは、輸血せずに逝くことを選んだ。彼が死んだと聞いた最後のシーン、ジュリーの目が綺麗で印象的だった。何を思ったんだろうな。
arch

archの感想・評価

3.0
「飛行機が落ちるのは、全能の神が存在しないからだ」

墜落する飛行機を数多の人間の人生が収束し、変化していく様を描いている群像劇となっている。この物語は根底に「神の存在」についての問題提議があり、そのテーマをなにより体現するのはエホバの証人を信仰している女性である。
全体として偶然性や運命論の話をしている中、彼女のエピソードがあることでその神の存在についての物語に昇華しているように感じた。
そして全ては墜落する飛行機という死に収束する中で、彼女だけがその先の人生を描かれている存在であることも興味深い。

信仰は得てして人を苦しめるのだと、再確認する中で運命に抗うこと、また決断することが決してそれだけど救いとなるとは限らないのだと、最後には突きつけられ、思えば本作のあらゆる人間が決断をしたが、その行為のほとんどが救いと言えたのかは分からない。
そういった意思の元で抗うことを良いことに描きながらも一方で残酷な結末もあるのだと本作は語っているように思う。
Xavier

Xavierの感想・評価

3.7
彼女は待っていた、自分のところに彼が来ることを…
共に"エホバの証人"の信者である、看護師ジュリーと末期の白血病を患うフィアンセのエティエンヌは集会を終え、家に戻ってきた。
途中怪我をしたエティエンヌの傷の手当てをするジュリー
エティエンヌは自分の病気が重い事を母に打ち明けられずにいた。
その夜、激しい振動と大きな音が家に鳴り響く。近くで飛行機が落ちたのだ。
負傷者が多数出たため、ジュリーはエティエンヌに病院に向かうため、車を貸して欲しいと告げ病院へと急ぐ。

ベネズエラから帰国したテシエは空港にいた。空港に着くと激しい腹痛がテシエを襲う。迎えにきた女性キムとホテルに向かう。ホテルに着いたテシエはキムに

"金は"
キムは答える。

"全部出したら払う"と

テシエは麻薬の運び屋で袋に小分けされた麻薬を飲み込んでいたのだ。
強烈な腹痛もそのためだった。

アンリは妻エヴリンをホテルに残し、自分は会議中だと嘘をつきカジノにいた。
2人は明日キューバに旅に出ることになっている。

バーテンのレイモンはクローク係のルイーズと不倫中だ。妻とは上手くいっていないレイモンはこちらも夫とは上手くいっていないルイーズをキューバの旅行に誘う

という感じで物語は始まる。
物語は4組の話が交互に描かれ進んでいく。

ジュリーはエティエンヌの病気を心配する。彼の病気は、輸血などの早期の治療を受けることで病状の改善が見込まれていたが、"エホバの証人"の教えで、輸血は不浄なものを取り込むことで教えに反する事から、ジュリーとエティエンヌは治療を拒んでいた。

エヴリンはアンリのギャンブル狂に悩まされていたが、エヴリンもアル中であり
寂しさを紛らわす為、酒に依存。
そんな自分が情けなかった。

ルイーズはレイモンの身体に溺れるが、
夫と別れるつもりはなかった。
レイモンが夫と会うまでは…
夫は2人の関係に気づいてしまう。
ルイーズは歯止めが効かなくなったレイモンに押しきられる形でキューバに行くことになる。

ジュリーの勤める病院には唯一、飛行機事故で助かった重度の火傷を負った患者がいるが、未だに身元不明のままだった
ジュリーは同じ信者である同僚の看護師と布教に回っていた。
そんな中、ある一軒の家を訪れ布教のために家の主人に説いていた
話を聞いていたその主人が2人に言う。

"飛行機が落ちるのは
全能の神が存在しないからだ"と

その言葉にはっ!とし涙を流すジュリー

彼女の中で何が変わろとしていた…

この後の話が気になる人は是非ご覧になって下さい。
この作品のテーマは運命を決めるのは、神?それとも自分っていうことである
作品の後半ではその事が描かれている
自分の運命を神に任せたばっかりに、あんな事になってしまう人や自分の決断により、その事が他の人の運命をも変えてしまう事が…
この事は彼らの関係性も大きく変えていきます。その事が幸せなのか不幸なのか

ラストシーンでジュリーが"あること"を告げられるシーンが…

その表情が何とも言えなかったなぁ…
それが後悔の表情だったのか、それとも…
いろいろ考えさせられる作品。
自分だったら自分で運命は決めたいなぁ
その方が後悔しないだろうしね。

この作品の原題は"MIRACULUM"
ラテン語で意味は"奇跡"
まさにそうかなぁ…

このレビューはネタバレを含みます

うーん…。救いがなくて鬱になる映画。
彼が余計なこと言わなければ老カップルは死ななかったのに…と思うと切ない。ところでギャンブル中毒の人はどこ行ったの?
初ゲイじゃないドラン。へにゃって笑うのが可愛くて好き。
yoru

yoruの感想・評価

-
すごくいい作品でした。
信仰の深さや生き方、選択の大きさと良し悪しがどうであれ、最終的には全てに何かしらの終わりがくる。
死も生も、奇跡が起こらなかっただけなのか、運命だっただけなのか、神が気まぐれにゆらいだ結果なのか。
段々とピントが合っていくような物語の進み方が素晴らしかった。
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.5
心が「ゆらぐ」ということなのか。
神とは本当にいるのだろうか?
いるならこんなことにならなかったのではないかと、疑っても信仰心がそれに待ったをかける。
また、信仰心云々に限らず、人々は「奇跡」を待っている。

エホバの証人の信者や白血病患者、不倫をしている者や運び屋をしている者などの運命が、ある事件によって動く。
その事件を軸に、過去や現在を行き来しながら物語は展開される。


トイレの隙間とか部屋の外からとか、ベッドの脇からなど、覗き見るようなショットが多い。
それらのショットで、登場人物たちの「秘密」を探るように思える。

他の人たちの会話を流して、2つの場面の状況をリンクさせるのは面白い。
試着室でうなだれて出てこない婦人と、妻が諦める中家を出るレイモン。
それぞれ夫婦間で抱えるわだかまりという点では共通しており、それぞれのショットが交互に映し出すことで、彼らは「繋がる」ようだ。

サスペンス要素が意外にもあって、ああでもないならこうなのか?とか思いながら振り回された。
そこで少々、この作品の持つ重さが打ち消されてしまうようにも感じた。

他人同士の違う物語であっても、絡み合う状況とその思い。
悲しき運命も受け入れなければならない。最後の一言も曖昧で、観客に想像させることでじんわりと余韻を感じられるものだった。
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